top of page
執筆者の写真悠冴紀

ニーチェの言葉Ⅰ


●「根本教義──苦悩を勝利に、毒を養分に直すことは、          我々の力の為し得るところである。          苦悩への意志」

(遺稿より)

●「大いなる苦痛にしてはじめて精神の最後の解放者となる。   大いなる苦痛、我々をいわば生木で火あぶりにするような、   永いあいだのおもむろな苦痛にしてはじめて、   我々哲学者を強制して   我々の究極の深みにまで降りて行かせるのである。   このような苦痛が《改善する》ものかどうかをわたしは疑う。   しかしわたしは知っている。   それが我々を《深める》ことを」

(『楽しい学問』より)

●「最も深く悩む者は 最も深く美を欲求する。             ──彼はそれを生み出す」

(覚え書より)

●「殆どすべての状態と生き方が 一つの至福な瞬間を持っている。   良い芸術家たちは そういう瞬間を釣り上げるすべを心得ている」

(『人間的、あまりに人間的』より)

●「気付いた者があるか、音楽は精神を自由にするということに?   思想に翼を与えるということに?   人は音楽家になればなるほど、   ますます哲学者になるということに?」

(『ヴァーグナーの場合』より)

●「到達された自由のしるしは何か?      ――自己自身に対して恥じないこと」

(『覚え書き』より)

●「深く考える人間は、他人との交際において   自分が喜劇俳優であるかのような気がする。   彼等はそこでは、   理解されるためには常にまず表面を偽らざるを得ないからである」

(『人間的、あまりに人間的』より)

●「あらゆる深い精神は仮面を必要とする。   むしろ、あらゆる深い精神の周りには、たえず仮面が生ずる。   彼の与えるあらゆる言葉、あらゆる歩み、あらゆる気息の   常に間違った解釈、つまり浅薄な解釈のおかげで」

(『善悪の彼岸』より)

●「自分について多くを語ることは   自己を隠す一つの手段でもありうる」

(『善悪の彼岸』より)

――フリードリッヒ・ニーチェ


閲覧数:125回

最新記事

すべて表示

『世界毒舌大辞典』からのピックアップ

㊟ 今回は普通の名言集ではなく、タイトルでお察しの通り、完全な名毒舌集です。 日本人はこの手の言い回しに慣れていないので受けないかもしれませんが、ブラック・ユーモアを解する大人のための愛すべき言葉遊びとして、私が大学時代に大いにハマった(お腹を抱えてゲラゲラ笑いながら読めた...

村上春樹の言葉

小説家によってつかれた巧妙な嘘は、あたかも本当のように見えるフィクションを作り出すことによって、新たな場所に「真実」を導き出し、その真実に新しい光りを照らすことができる。 多くの場合、「真実」をもとのかたちのまま理解し、正確に表現することは事実上不可能です。だからこそ僕たち小説

ヴォネガットの言葉Ⅱ

●「神よ願わくばわたしに、 変えることのできない物事を、受け入れる落ち着きと、 変えることができる物事を、変える勇気と、 その違いを見分ける知恵を、さずけたまえ」 ●「疑うことを知らぬ信頼というお見事な奇跡について 人々がどう褒めそやそうとご自由だが、 私はそんな奇跡を生む能

bottom of page