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悠冴紀

プラチナの陽だまり


シーザー 象牙色の尾で光を集め 野を吹き巡る風となり 君はどこへ向かうのか 空に近い あの山の頂へ 町を見渡す あの丘の上へ 二人で通った あの秘密の場所へ どこへ行こうと 私には分かる 君の行く先々に プラチナの陽だまり シーザー 強く 眩しく 勇ましく 囲いの檻に収まりきらない 君は太陽の子 プラチナの光に包まれて 野を駆け巡る君は疾風 どこへ行こうと 私には分かる プラチナの光を 追いかけよう 君はいつでも 光の中 私達の旅に終わりはない

※2003年(26歳当時)の作品。

亡き愛犬シーザー君

本作に登場してくる〝シーザー〟は、以前UPした詩「コトバの芸術」の冒頭と同じで、私が以前飼っていたゴールデン・レトリバーの名前です。 残念ながら2001年の夏、シーザーは私を独りこの世に残して先立ってしまいましたが、私の瞼の裏には鮮やかに生前の姿が焼き付いていて、心は今もシーザーと共にあります。 以前UPしたFUTUREという詩でも表現しているように、私は過去を単に忘却することを『前向き』とは見なさず、むしろ過去の軌跡や爪痕と向き合い、吸収できるものをしっかり吸収した上で前進することこそ『前向き』だと考える人間なので、去りし者を忘れるつもりは更々ありません。 記憶は宝。一生大事に携えていこうと思っています。自分自身の詩作品を思い出アルバムの代わりにして。 同じ愛犬ネタ繋がりで、  この詩に近い観点が窺える過去作品はこちら⇒不死鳥~フェニックス

注)私の言葉を一部でも引用・転載する場合は、必ず『悠冴紀著』と明記してください。   自分の作品であるかのように公開するのは、著作権の侵害に当たります!


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